昨日、本日と、日弁連法務研究財団主催の会社法の研修会に行ってきました。
現行商法が相当根底から変わってしまう、いわば商法分野の「憲法改正」なので、弁護士側にも相当危機感があるのか、弁護士会の講堂が満席であふれんばかりの盛況ぶりでした。朝10時から夕方5時まで、大学で言えば3コマぶっ通しの講義を二日も聞くと、さすがに疲れます。
しかし、法改正は行われましたが、実務の手当が間に合っておらず、施行規則が発表されたのが研修の1週間前で、テキスト印刷も間に合わないと言うことか、「自分で法務省のサイトからダウンロードしてこい」だそうです。で、ダウンロードしてプリントアウトしようとすると、これが100頁を超える大部なので辟易。しかも当初の「省令案」から条文の配置が全く変わってしまい、省令案の条文が記載されているテ
キストはほとんど役に立たない代物になってしまいました。やれやれ。
最近の法改正は、会社法に限らず、スピードがあるのはいいのですが、周知期間と環境整備の期間が短いため、施行前後に混乱を招くことが多く、これでいいのかなあ、と疑問に思わざるを得ません。
このエントリーのトラックバックURL:
/blog/mt-tb.cgi/47