ヒューザーが18自治体を提訴、139億円の損害賠償求める
耐震強度偽装事件で、強度を偽装したマンションを多数販売した「ヒューザー」(東京・大田)は30日、建築確認した自治体が構造計算書の偽造を見落とした結果、偽装物件を販売してしまい損害を受けたとして、東京都や横浜市など首都圏の18自治体に総額約139億円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
マンションの住民が国家賠償請求を起こすのなら十分わかりますが、建築主が国を訴えるのはいくら何でも筋違いでしょう。これでは、泥棒が被害者から賠償を求められて、「警備員が寝ていなければ俺が泥棒することもなかった」と、警備員を訴えているのと同じです。
こんな筋違い訴訟を起こすのは、たぶんひとえに破産申立をストップさせたいからではないかと憶測してしまいます。
本日、30,000アクセスに達しました。ありがとうございます。
とはいえ、実は一昨日夜からまた子供にウイルス性胃腸炎をうつされたようで、昨日、本日と業務をストップしてしまい、さんざんな週末です。
一億総ライブドア評論家状態で、もはや私ごときが口を出す状態ではないのですが。
ま、飛ばしすぎて、いつか高転びに転ぶのではないかという危惧感もあるにはありましたが、予想以上に早く躓いてしまったようです。
しかし、マスコミも掌を返したようにあそこまでこき下ろしますかね。言いたくはないですが、M&Aに匿名組合を悪用する手口なんぞは、ライブドアならずとも多かれ少なかれ、その筋の会社は手を染めているようですが。要は堀江氏の言うとおり、規制が尻抜けになっているわけです。
粉飾決算にしても、実質20年以上も粉飾を続けたカネボウに比べれば、大したことないと言ったら言い過ぎでしょうか。仮に事実として、刑事事件として立件すべきでない、とまでは言いませんが、どうも跳ね返り企業の懲らしめ、というニュアンスが漂っているような気がしてなりません。
ただ、フジテレビ事件の際も、当初は威勢がよかったが、時間とともに尻すぼみになってしまった堀江氏の性格を見ると、20日間これを続けられるかどうか。続ければたいした根性と尊敬しますが。
課外活動のThinkPad Personal Load Testで報告したように、現在使用中のX31を修理に出すため、データを一時旧マシンであるX20に移行させました。その際に、lenovoが頒布している無料のSystemMigrationAssistantというソフトを使ってみたのですが、これがダメダメであることが発覚。
いえね、文書ファイルの格納してある各フォルダの中に、なぜか文書ファイル名の一部だけ残ったような変な名前のフォルダが存在するのです。中身は空。要はゴミのようなものです。
調べてみたら、結構いっぱいあって、削除に小一時間もかかってしまいました。
うーむ、無料とはいえ、これでは未完成すぎて、使える代物ではありません。
弁護士の課外活動(別サイト)の、「ThinkPad Personal Load Test」を加筆しました。
予報通り東京は雪が降ってますね。久しぶりにかなり積もりそうです。
本日の小島ヒューザー社長の証人喚問で、小島社長が証言拒否を連発したことにかなりマスコミが反発しているようですが。
誤解を恐れずに言わせてもらえば、刑事訴追される恐れがある証言内容について、証言拒否が認められるのは、証人の権利です。証人喚問は、国会の国政調査権の行使として行われるもので、特定の証人をつるし上げること自体が目的ではないのですから。
この「証言拒否」戦術は、ロッキード事件での証人喚問の際にも使われたものですから、今回も、詐欺罪での立件も噂される小島社長が、「核心部分についてことごとく証言拒否」するのは、防御策としてはある意味、当然じゃないですかね(と、いうより、この方は、今まであまりにも不用意な発言を連発しまくって、自分で自分の首を絞めていたタイプなので、そのイメージとの落差の大きさがよけいに反発を買っていることも明らかですが)。
私としては、補佐人の鶴見弁護士の戦術には概ね肯定的です。むしろ、問題は、こうした証言拒否に対して、効果的な指示ができない議長の指揮の不十分さにあると思われます。
これは、日本の裁判所でも共通する欠点で、証人がなんだかんだと、明示的に、あるいは事実上証言を拒否したり、裁判所を軽んじた態度を取っている場合に、裁判所はどうも自らの権威を守る気概がないのですね。まあ、日本は法廷侮辱罪とかいう罪がないので仕方ないのですが。
国会も、証人喚問で、こうした証言拒否の連発を抑制したければ、証言拒否事由がないのに証言拒否した場合のペナルティをちゃんと定めるべきです。しかし、これを厳しくすると、自らの身に跳ね返ってきた際に痛い思いをしかねない(スキャンダルがあれば、国会議員自ら証言台に立たされるかも知れない)ので、厳しいルールが作れないのでしょう。
弁護士の課外活動(別サイト)の、「ThinkPad Personal Load Test」を加筆しました。
私のX31も、購入してから2年半以上。かなりくたびれてきて、パームレストはひび割れてるし、底面のゴム足も半分以上取れちゃっている状態です。
長らく待っていたYonah(デュアルコアモバイルCPU)の発表とともに、USでX60が発表されたようです(相変わらず日本は遅い。IBMからLenovoになってもなかなかこの辺の日本軽視が治りませんねえ)。私の購入サイクルから言うと、今回のモデルあたりがそろそろ買い時なのですが………筐体はX40と似通っていて、あまり新味はないですねえ。
ACアダプタのコネクタは、もうZ60と同一仕様になっていて、過去の資産が使えないのはもうあきらめましたが、一番気になる点は、X40に続いて、Z60&T60で使い回せる新ポートリプリケータや新ドックが使えないようであること。ウルトラベースって、嫌いなんですがねえ。
拘置中の容疑者・被告、弁護人との電話接見容認へ
法務省は、留置場や拘置所に拘置中の容疑者や被告(未決拘禁者)が、弁護人と電話で連絡を取る「電話接見」を認める方針を固めた。 未決拘禁者が面会、手紙以外の方法で弁護人と意思疎通を図れるようになるのは初めてで、当初は遠隔地などが対象となる見通し。同省は、電話接見を認める範囲や具体的な方法について、警察庁や日弁連と詰めの作業を進めている。
報道が事実なら、いわゆる司法改革の成果がようやく刑事司法の世界に及んできたことになります。刑事弁護人にとって、最も重要な被疑者・被告人との接見ですが、これが大変。留置場(代用監獄)のある警察は不便な場所にあることも多く、また接見施設も不十分で、多くの警察で1室か2室しかなく、先客がいたりすると1時間以上待つこともざらにあります。特に地方では、当番弁護で呼ばれても、接見場所まで車で3時間、とかいう地域もあり、刑事弁護人にとって弁護活動のネックになっていました。
「法務省では、集中審理となる事件の公判前や裁判員制度の対象事件など、弁護人との打ち合わせが頻繁に必要な場合に限定する方針」などと、何とか歯止めをかけたい法務省の真意が透けて見えますが、何はともあれ、不十分でもこうした制度の検討が始まったことは素直に喜べるものです。
ふと、岡口裁判官のHPを見ていたら、
「司法研修所の伝統的な起案形式であった上下段(又は左右段)による答案が,昨年限りとなった」
とありました。
そうだったんだ!
この「上下段」による起案は、司法研修所の民事裁判科目での民事判決起案の際に必ず要求されていたものです。私の頃ですと、まだ起案用紙は縦書きの罫紙でしたので、その真ん中に横線を引っ張って、自分で起案要旨を上下二段に分割して起案していました(その後、裁判文書の横書き化に伴って、起案要旨も横書きになったため、「上下段」は「左右段」に変わりましたが)。
で、上下段に分けて何をするのかというと、上段には、判決書の文書を起案し、下段に自分で上段の記載に対する注釈を入れていくわけです。これは、特に判決の前提となる「裁判所が認定した事実」の摘示について、法律の要件を踏まえた事実摘示=要件事実の摘示ができているかどうかをプレゼンさせていたわけですね。
こういう伝統的なスタイルがなくなっちゃう背景としては、間違いなく司法試験合格者→司法修習生の増加により、研修所の教官が、そこまで細かい添削指導をやってられないという事情があるわけですが、合格者の数が増えるのに対応して教育が杜撰になっていくのでは、単に法曹を粗製濫造していくことにつながりかねないので、かなり疑問な方向性です。
もっとも、この上下段の記載自体については、私自身は修習生時代から、あまり意味を感じていなかったので、まあなくてもいいかな、とは思いますが。
おかげさまで新年早々、25,000アクセスを突破しました。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
地球温暖化が進行している昨今ですが、今冬はなぜか厳冬で、都内区部で久々に霜柱が見られたりします。よく考えると、私が小学生の頃は(埼玉の田舎でしたが)霜柱なんて毎日で、朝、通学時にわざわざ道路の舗装されていない土の部分の霜柱を踏んで歩いて、靴を泥だらけにしてたっけ。寒い寒いと言っても、ほんの20年前は当たり前の寒さでしたね。
こんなことを言うあたり、親父世代になったなあと実感します。とりわけ年末になると当然のようにあるテレビの懐メロ特集を見ると聞き入ってしまうのも、年だなあ、と感じる瞬間です。高校生の頃は、自分の親父がこういう番組を見ていると心底軽蔑したものですが、今に私も息子に同じように軽蔑される日が来るのでしょうか。
しょうもない話で始まっていますが、自分から老け込んでいるわけにもいきませんし、今年も新しいことにチャレンジし続ける自分でありたいと思っています。