毎年この時期になると、弁護士会の選挙の話題ですが。
国政選挙が支持政党なし=浮動票の動向によって左右される時代になって久しいですが、人口2万人の「ムラ」の選挙だった日弁連会長選挙も、いよいよそうなるかも知れません。
11月4日の日誌で書いたことですが、今回の日弁連会長選には、いつもの主流派=司法改革推進派と反主流派=反対派(弁護士増員反対派)の一騎打ちではなく、主流派が二つに分裂しちゃいました。我が東弁からは、伝統的弁護士像を絵に描いたようなお方が出馬するのに対し、二弁から、企業法務の大家(日経新聞の購読者なら知らない人はいない)が出馬をする予定なのです。
この二弁候補、東弁候補と同じ戦術じゃ勝てないと思ったのか、どうやら「若手の業務対策」に絞った戦術を展開しています。財界に顔の利くキャラを生かして、「俺が若手の仕事を取ってきたるわい!」てな感じです。
これに東弁候補の選対陣営が危機感を抱いたのか、突然若手に「若手対策を考えろ!」という司令が降ってきました。
実を言うと、私も派閥の力学上、選対の一部に組み込まれていたのですが、率直に言って、私は現行の上の世代が仕切る弁護士会の選挙というものはあまり好きではありませんので、これまで選対の会議からは逃げまくっていました。
しかし、「若手で何とかしてくれ」というお達しが着たのを逆手にとって、年寄りには口を出させずに、若手が勝手に考えた政策を勝手な若手団体の名前を騙ってチラシを出すことにしました。
主流派の選挙団体の名前が「21世紀の日弁連を担う会」ですので、これをもじって「2020年の司法を担う若手の会」です。呼びかけ人も、弁護士登録15年目以前の若手に絞る形にしました。
このチラシ、作成当初は、あまりの過激な表現に上からクレームが付きかねない状態だったようですが、押し切って出してしまったところ、けっこう予想よりは話題を呼んだようです。一番笑えたのが、何と「若手」合戦の蚊帳の外だと思っていた、反主流派も、あわててそっくりな体裁の「若手限定チラシ」をファクスしてきたこと。そんな過剰反応しなくても………。
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年齢的には若手ではない社会人経由の50期代弁護士です。
今日、平山会長の葉書をみて東弁の候補者がいると、知りました。てっきり久保利先生が「主流派」の候補者だと思ってました(大笑)。
一応、委員会活動とかは(プロボノの関係もあり)やってて月に一度は会館に行ってますが。
明らかに若手工作は失敗かと>東弁選対
投稿者 東弁会員 : 2006年01月19日 12:48