久々にPC関係の話題です。
ThinkPadがLenovo傘下になってから初めてのニューモデル「Z60」が発表されました。が、かなりがっくりする内容でした(;;)
ワイド液晶は時代の流れですからまあ歓迎するとしましょう。チタンカバーも、かつてのiシリーズと同じく思いつきですぐに消えていくような気がしますが、これもまあいいでしょう。
問題は、過去の財産をそこまで捨てていいのか、という点です。
ThinkPad使いというのは、結構何台にもわたってThinkPadを持っていて、オプション等も使い回ししていることが多いのです。IBMも、それを意識したのかどうか(というよりは、企業向けの一括納入作戦の一環でしょうが)シリーズ全体での互換性に意識を配ってきました。特に2000年に登場したA、T、X(のちにRも)各シリーズは、同じ脱着式ドライブ(ウルトラベイ)、同じポトリ、ドッキングステーションが使い回せるという非常に優れた設計でした。そしてこれが5年も続いてきたのです。
しかし、Zシリーズは、これをほとんどどぶに捨ててしまいました。ドッキングステーション用のコネクタは、既にG40、R50eシリーズ等でコネクタ自体が廃止されたり、X40では独自コネクタになったりしていましたが、また新たな独自コネクタになってしまい、従来のドッキングステーションはおろかX40との互換性もなしだそうです。さらに、もう10年程度は互換性があったACアダプタ(私なんか、時たま最新のT42に、9年前の560用のアダプタをつないで使ってます)の互換性すら捨ててしまったことは何とも残念。Windowsキーをつけない、というのも一つのポリシーだったはずですが、あっさり装備されて、ますますキーボード最下段がごちゃごちゃする弊害がでてしまいました。
Lenovoになって、新しい特色を出したい思いはわかりますが、今後どうなることやら、という不安を感じさせる新製品という印象です。