本日は、東京三弁護士会の、修習生向け就職説明会に参加して、ブースを構えてきました。
要するに、東京の事務所での就職を希望する修習生向けに、東京の法律事務所が集団でブースを構えて受付するわけです。私が修習生だった頃には影も形もなかったこの説明会、年々システマチックになっているようで、今回はついに三会合同になりました。
ちなみにうちの事務所は2年前にも参加したのですが、その際には一日ブースに座っていて、合計5人くらいしか修習生が来ず、まあうちみたいな小さな事務所はこんなもんだろうと考えていましたが、そのつもりで今回も臨んだら、とんでもありませんでした。
あらかじめプログラムが組まれていて、25分ごとに希望する修習生への説明を終えなければならないのですが、来るは来るは、合計40人近くの修習生が来ました。おかげで十分に用意したつもりの事務所案内はあっという間に売り切れ、最後は自分の名刺さえ品切れの始末。
これは我が事務所の知名度がアップした賜物………ではなくて、どう考えても修習生の就職環境が悪くなっているからでしょう。2年前は修習生は1000名、今年は1500名です。たぶん、最終的に就職できない修習生はまだいないでしょうが、競争が相当厳しいことは事実です。
競争自体は別段悪いわけではないですが、心配なのは、焦っておかしな事務所に就職してしまうことです。事件処理のやり方がおかしな(要は同業者から見て?な)事務所を最初に体験してしまうと、まともな感覚を身につけないままに弁護士人生をスタートさせてしまい、一生を狂わせかねない危険があります。そして、そのような弁護士に依頼して、おかしな事件処理をされる依頼者の方にも迷惑が及んでしまいます。願わくは、弁護士としての最初の数年間に正しい方向性を身につけられる環境を得て欲しいものです。
なんて、他人事のように言ってしまいましたが、我が事務所も誰を採用するのか、これから悩まなきゃ。