最高裁裁判官、退職金3分の1に 約4千万円減額
5年から10年くらいの勤務である最高裁判事に対して平均6000万円以上の退職金だったわけですか。すごいですね。
ただ、私は公務員の賃金を何でもかんでも引き下げることには懐疑的です。公務員の待遇が一定水準なければ、逆に公務員の士気や廉潔性が保てなくなるおそれがあります。天下りやわけのわからん隠れ給与は、ばっさり切って欲しいですが、給与と退職金については、まあ極端に目くじらを立てるのもどうかなあと、思います。
おまけに憲法で、裁判官の報酬は、在任中減額できないと定められています。これは、行政・立法から司法権の独立を保つために定められた「制度的保証」ですが、今回の決定は、最高裁が自ら決めたとはいえ、現在任期中の裁判官に適用するのは憲法上けっこう問題なのではないでしょうか。