こんな記事を書いてばっかりいるようですが、今年2回目の修習幹事としての模擬裁判担当です。毎回、前提抜きに話をしているので、少し説明を。
司法修習生は、1年半の司法修習期間のうち、最初の3ヶ月、終わりの3ヶ月の研修所での集合研修を除いた1年間は実務修習に就くわけですが(私の頃は修習期間が2年、実務修習期間が1年4ヶ月でした)、そのうち3ヶ月間が弁護実務修習で、基本的に各地域の個別の法律事務所に配属されて弁護士の見習いをすることになります。
この期間、師匠役を務める弁護士を「修習指導担当」といいますが、このほか弁護実務修習全体をサポートするのが修習幹事(=司法修習委員)です。何で今年2回目かというと、最近修習生の人数が年々増加しているため、しばらく前から実務修習は「4班制」となり、3ヶ月間ごとに4分の1の人数が弁護実務修習に回ってくることになりました。そんなわけで、5月に担当した模擬裁判は、58期修習生のGH班の、今回は59期修習生のAB班のものなのです。
さて、今回は、私としては初めて裁判官役をやることは8月30日の日誌で書いたとおりですが、本日が模擬尋問期日当日でした。裁判官役というのは、事前の準備がほとんどなくて楽だ
なあ………というイメージだったのですが、当日は、裁判官席で他人の尋問を聞きながら、寝るわけにも行かず(?)、結構緊張していて疲れてしまいました。
おまけにこのシナリオ、2年前に私が証人役をやったものと同じなのですね。当然今回はほかの先生が証人役をやるわけですが、同じ役どころなのに、私と役作りが待ったく違っていて、びっくりしました。2年前の私は、ずぼらながら慇懃で腰の低い信金マンを演じたはずですが、今回の先生はけっこう強気で質問に逆ギレする強面の信金マンでした。修習生が逆ギレされて、質問を引っ込めてしまうほど………。