弁護士 豊崎寿昌

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2005年09月

2005年09月28日

裁判官の退職金

最高裁裁判官、退職金3分の1に 約4千万円減額

5年から10年くらいの勤務である最高裁判事に対して平均6000万円以上の退職金だったわけですか。すごいですね。

ただ、私は公務員の賃金を何でもかんでも引き下げることには懐疑的です。公務員の待遇が一定水準なければ、逆に公務員の士気や廉潔性が保てなくなるおそれがあります。天下りやわけのわからん隠れ給与は、ばっさり切って欲しいですが、給与と退職金については、まあ極端に目くじらを立てるのもどうかなあと、思います。

おまけに憲法で、裁判官の報酬は、在任中減額できないと定められています。これは、行政・立法から司法権の独立を保つために定められた「制度的保証」ですが、今回の決定は、最高裁が自ら決めたとはいえ、現在任期中の裁判官に適用するのは憲法上けっこう問題なのではないでしょうか。

名馬も老いれば………?

最近、扶助協会の法律相談で回ってきた案件で、私の前にやはり扶助相談で別な弁護士が受任している案件がありました。

しかし、この弁護士さん、私が見る限り、やっていることが的はずれとしか言えません。既に街金から給与差し押さえを受けている状態の債務者について、まるでこれから普通の任意整理をやるみたいな通知を出して、当然のことながら黙殺されていました。

驚いたのは、この弁護士さんは、調べてみると、大学の法学部長までお勤めになられた高名な方であったこと。リタイヤされて弁護士登録したのでしょうが、この件に関する限り、とんちんかんな対応といわざるを得ないものです。大学での知識は、実務には何の役にも立たないと言うべきか、大学教授も老いればただの人になってしまうというべきか、それよりも、何でこのような方が扶助の相談を担当しているのかなあと、考えさせられました。

2005年09月27日

更新情報(弁護士の課外活動)

弁護士の課外活動(別サイト)に、「モンゴル旅行記(その1)」をアップしました。

2005年09月26日

無事帰国

mongoliacourt.jpg
本日、無事モンゴル訪問から帰国しました。

旅自体は非常に快適で、予想以上に楽しいものでしたが、通信インフラは予想以上にダメダメでした。

メールなどは最初からあきらめて何の手だても高じていませんでしたが、首都ウランバートルの高級ホテルですら、国際電話が通じたり通じなかったりという状態なのにはさすがに困りました。

先ほど帰宅して、メールをチェックしたら、業務用アドレスに700通、私用アドレスに900通と、うんざり(その半分がスパムですが)。とりあえず、本日中に返事ができるものについて、返事をしただけで力尽きました。

2005年09月20日

お知らせ

9月21日から26日まで、弁護士有志によるモンゴル弁護士会等訪問のため、更新をお休みます。なお、当職の業務もお休みさせていただきます。

現地は通信インフラが厳しい場所ですので、メールも使えませんので、ご了承ください。

2005年09月19日

風邪………

しばらく更新が途絶えてすいません(例によって後で時間があれば追加しますが)。

実は三連休の本日あたり、まとめて追加しようと思っていたのですが、昨晩からなにやら体調に異変が。

どうも、風邪を引いてしまったようです。

あさってからモンゴルなのに何やってんだー(続く)

2005年09月12日

金沢での債権者集会

本日は、当事務所が金沢地裁に申し立てていた民事再生案件の債権者集会で、出張してきました。

昨年可決された案件は、私が主担当でしたが、こちらは事務所の弟弁が主担当のため、私は単なるお供役で、かなり気楽なご身分状態でした。その分弟弁は、冷や汗をかきかきプレッシャーが掛かっていましたが。

しかし、お気楽な気分で羽田に到着すると、やたらに混雑しています。何かと思ったら、「荷物の仕分けのシステムがダウンし、手作業で仕分けしているため、離発着が大幅に遅れています」とのこと。げげっ、荷物システムが壊れるなんてことがあるんですか?

そこまではまだ平静でしたが、チケットに表示された出発ロビーに向かうと………客がいません。それどころか職員もいません。はぁ?

私と相前後してロビーにやってきた他の客も呆然としていましたが、どうやらチケットチェックイン後に急遽出発ロビーが変更になったようです。しかし、元のロビーに職員もいなけりゃ案内の表示もないという不親切さ加減は日本の空港とも思えません。よほど混乱状態だったのでしょうか。

おまけに変更後のロビーはバスで乗り込むところで、大混雑。さらには突然の変更で、今度はシャトルバスが底をついてしまったようで、1台くると次がくるのに10分も待つ始末。やっと乗り込んでも延々と待たされ、結局離陸したのは1時間遅れでした。おかげで金沢でゆっくり昼食をとろうとした計画はおじゃんになってしまいました。

2005年09月10日

クラス会

本日は、高校時代のクラス会に参加してきました。

クラス会としては、卒業以来、実に18年ぶりというもので、何でこんな中途半端な時期に開催されたかというと、実はこの春に亡くなったクラスメイトのお葬式がきっかけで、何人かの有志が幹事となり、今回の開催にこぎ着けたというわけです。あわてて開催した割には20人以上の参加があり、かつての担任もお見えになって盛り上がりました。

しかし、18年ぶりというのに、実際見かけも含めてあまり変わっていないクラスメイトが多く(私もそうですが)、ぱっと見て「おまえ誰だ!」と言われたのは、100キロ近い体重があったはずなのに見事にダイエットしてスリムになってしまった某君一人でした。

2005年09月09日

弁護修習民事模擬裁判(またまた)

こんな記事を書いてばっかりいるようですが、今年2回目の修習幹事としての模擬裁判担当です。毎回、前提抜きに話をしているので、少し説明を。

司法修習生は、1年半の司法修習期間のうち、最初の3ヶ月、終わりの3ヶ月の研修所での集合研修を除いた1年間は実務修習に就くわけですが(私の頃は修習期間が2年、実務修習期間が1年4ヶ月でした)、そのうち3ヶ月間が弁護実務修習で、基本的に各地域の個別の法律事務所に配属されて弁護士の見習いをすることになります。

この期間、師匠役を務める弁護士を「修習指導担当」といいますが、このほか弁護実務修習全体をサポートするのが修習幹事(=司法修習委員)です。何で今年2回目かというと、最近修習生の人数が年々増加しているため、しばらく前から実務修習は「4班制」となり、3ヶ月間ごとに4分の1の人数が弁護実務修習に回ってくることになりました。そんなわけで、5月に担当した模擬裁判は、58期修習生のGH班の、今回は59期修習生のAB班のものなのです。

さて、今回は、私としては初めて裁判官役をやることは8月30日の日誌で書いたとおりですが、本日が模擬尋問期日当日でした。裁判官役というのは、事前の準備がほとんどなくて楽だ
なあ………というイメージだったのですが、当日は、裁判官席で他人の尋問を聞きながら、寝るわけにも行かず(?)、結構緊張していて疲れてしまいました。

おまけにこのシナリオ、2年前に私が証人役をやったものと同じなのですね。当然今回はほかの先生が証人役をやるわけですが、同じ役どころなのに、私と役作りが待ったく違っていて、びっくりしました。2年前の私は、ずぼらながら慇懃で腰の低い信金マンを演じたはずですが、今回の先生はけっこう強気で質問に逆ギレする強面の信金マンでした。修習生が逆ギレされて、質問を引っ込めてしまうほど………。

2005年09月07日

偽弁護士、登場

最近、実在の弁護士の名前を騙る振り込め詐欺が多いと聞いていましたが、ついに私もその仲間入りをしてしまったかも知れません。。。

本日、事務所にかかってきた電話によると、とある架空請求ハガキ(民事訴訟最終通知書、とか妙にものものしいタイトルがつけてあって、連絡先が「なんとか財務局」とかお役所を彷彿とさせる名前が使われている、まあ典型的な詐欺ハガキです。でもって、連絡先電話番号がフリーダイヤルだったりします)に書いてある電話番号にかけてみると、「うちではもうどうしようもありませんが、お困りならいい弁護士事務所を紹介しますよ」と、悪魔のささやきがあるそうで。

その弁護士事務所の名前が「豊崎法律事務所」だそうです!!(当然、教えられる番号はうちの事務所とは全く違います)

そこで、教えられた番号にかけてみると、豊崎弁護士を名乗る電話の男に、「訴えを取り下げさせるには55万円の担保を積まなければならないので振り込んで」と、脅される始末。何のことはない、ちょっと手の込んだ振り込め詐欺です。

そのような被害にあった方が、なぜ「本当の」私の事務所に電話をかけてきたかというと、お金を振り込んでしまってから、よくよく考えて、「ひょっとして、しまった?」と気づき、104で私の名前を聞いて、事務所に電話をかけてきたそうです。

はっきり言って、すぐにでも弁護士法違反で告発したいところですが、この方は遠方で、しかも「もう怖いから名前は出したくない」の一点張り。この方に「地元の弁護士会に、まずは相談して」と説得するだけで終わってしまいました。

2005年09月04日

10周年記念大会

yuugao.jpg昨日から、司法研修所の48期生による、研修所修了10周年記念大会で、熱海に1泊してきました。

記念大会とかいうと仰々しいですが、要は同窓会です。実際には昨日昼から全体会があったのですが、例の知財研修と重なったため、夕方に宿に着いて、夜のクラスごとの宴会から参加してきました。

10年ですか………まだまだ駆け出しだと思ってやってきましたが、いつの間にかこの世界でも中堅と言われる世代に差し掛かりつつあるのですねえ。ある種の感慨が湧いてきます。

しかし、一方で、集まった面々の顔を見て、話を聞くと、意外にほとんどの人のイメージやキャラクターはあまり変わっていなかったりして、ほっとする部分もありました。

ちなみに、この記念大会、10周年の次はまた10年後、20周年大会だそうです。ところが、その後は10年ごとではなく、5年ごとになるらしい。なぜって?年取ってなくなっちゃう方が出始めるから頻繁に顔を見ておかないとやばいらしい、という噂です。

弁護士 豊崎 寿昌

(とよさき としあき)

弁護士 豊崎寿昌

  • 東京弁護士会所属
  • 由岐・豊崎・榎本法律事務所(東京・八丁堀1丁目)パートナー

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