本日から我が事務所に、法科大学院の学生さんがお二人、短期間の研修に来られました。
この研修、大学生の実地研修をインターンシップというのと対照して、エクスターンシップとか言うそうです。中身的には、現在の司法修習生の行う実務修習を、もう少し理論面に引き寄せたようなものが期待されているようです。
とは言っても、とりあえずは事務所での法律相談に入ってもらったり、簡単な起案をやってもらったりすることから始まる点は修習生とあまり変わりありません。
ただ、聞くところによると、このエクスターンシップ、学生への人気はあまりないそうです。それを聞いてびっくりしましたが、理由の一つは、「そんな暇があるなら司法試験の勉強をしたい!」ということらしい。確かに、法科大学院の生徒としては、試験に受からなくては何もなりませんから、気持ちに余裕がないのでしょう。しかし、もう一つの理由は、事務所によっては、エクスターンに訪れた学生に対し、延々と講義のようなカリキュラムを組むだけのところもあるからだとか。
我が事務所は小規模ですから、学生のためにそんな特別のカリキュラムなど組めませんが、それよりも弁護士の日常業務につきあってもらって、その中から理論的な面での議論も戦わせられればいいのではないかと思っています。