報道によると、宮城県貸金業協会が、法定の上限金利を引き上げ、回収不能になるリスクが大き
い客にも資金を貸し出せるようにする「ヤミ金融回避特区」に
宮城県を指定するよう提案したそうで。
まあ、もともと「特区」は、我田引水的な提案もたくさんありますが、これはその中でもひどい。
貸金業法の上限金利が引き下げられたことが、ヤミ金を生んだかのように喧伝されることがよくありますが、ヤミ金の跳梁跋扈は、暴力団の暗躍と、携帯電話の普及(090金融)の方が原因でしょう。もちろん、上限金利の引き下げに伴い廃業に追い込まれた中小サラ金も多いのですが、率直に言えば、そういう中小サラ金の貸し付け、取り立ては、ヤミ金と同レベルとは行かないまでも、かなり怪しげです。
そうした「中小サラ金」の保護のための「特区」に「ヤミ金融回避」なんて名前を付けるってのは、かなり詐欺っぽいネーミングですねえ。まあ提案が実現するとは到底思えませんが。