連日、模擬裁判ネタですが。
【模擬裁判員、判決出せず】東京地裁、地検、弁護士会が協力し東京高裁で開いた裁判員制度の模擬法廷は二十日午後、裁判員と裁判官が被告の刑事責任について評議した。しかし、主催者が予定していた三時間以内にまとまらず、判決を出せずに閉廷した。
否定的な報道もあったようですが、シナリオ通りにしゃんしゃんと評決が出なかったこと自体が、裁判員が真剣に議論したことの証であって、いいことではないでしょうか。拙速な裁判よりはよっぽどいいです。
それにしても、この模擬裁判員裁判、裏話があって、当初の打ち合わせでは検察も弁護も、シナリオを棒読みする予定だったのが、検察が冒頭陳述に大幅に手を入れることが発覚したため、弁護側も対抗して裁判所とやり合い、プロジェクターのプレゼンにまで発展したとか。模擬裁判だってここまで熱くなるのですから、実際に始まったらもっと熱い戦いになることは確実です。