弁護士 豊崎寿昌

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Q13.相談する際に注意すべきことは何か?

Q13.相談する際に注意すべきことは何か?

まず、持ち物です。

弁護士に相談するようなトラブルですから、契約書や請求書、通知文など、何か参考になる書面や資料がある場合が多いでしょう。手ぶらで相談に行っても、弁護士は相談者のいっていることが本当に正しいのかどうか、判別できません。書面を見ればたちどころに問題点がわかるはずなのに、相談者が問題点の把握を間違えているために話が飛んでもない方向に行ってしまう場合もあります。必ず、関係のありそうな資料はお持ち下さい。

次に相談の仕方。

突き放すような言い方をするようですが、弁護士は相談者の身の上話を聞くために相談を受けているわけではありません。トラブルの内容を把握し、具体的な解決方法を探るために相談を聞いているのです。

ですから、できるだけ率直に、修飾や憶測、誇張を交えず事実の概要とあなたが困っている点を伝え、解決の方向性について希望がある場合にはそれも率直に話すべきでしょう。

背景事情が長くなる場合には、時系列に沿ってメモにまとめてきてくださると、弁護士は大変助かります。問題点や疑問点を箇条書きにメモでまとめておけば、あなた自身も聞きはぐれることはなくなるでしょう。

それから、一番大切なことは、「あなたにとって一番不利だと思われる事情も含めて弁護士に話す。隠し立てをしない」ということです。

弁護士には守秘義務がありますから、あなたが不利な事情を話したからといって、その事実が相手方に漏れる心配はありません。むしろ、あなたが不利な事情を隠すことにより、弁護士が判断を誤り、解決の方向性を誤ってしまうことが少なからずあります。

場合によっては取り返しのつかないミスにつながる可能性もあります。今ある手持ちの材料を全て弁護士と共有した上でないと、正しい解決は望めません。

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