毎日夜まで用事が入ってなかなか日誌の更新ができません………
てなわけで、昨日の話ですが、修習委員会恒例の(?)修習生の民事模擬裁判がありました。
私はもう司法修習委員になって4年目で、いままでの3年間はいずれも代理人顧問役として、代理人役を務める修習生の指導をしていましたが、さすがに飽きてきたため今回は新鮮味を求めて証人役を引き受けました。
証人役の方が楽かな?と思っていたのですが、大間違いであることが判明。シナリオにないことまで聞かれるし、そもそも役どころの生年月日や職歴を覚えるだけで大変です。シナリオ上、私は保証意思確認をさぼるずさんな信用金庫の担当者という設定なのですが、お間抜けな役どころでありながら、いかに信金側を負けさせないように、自己矛盾を起こさないように、考えながら証言をしなければならないというのはヒステリーを起こしそうです。
結果としては、私の証言は「破綻がなく、なかなか健闘した」と裁判官役の修習委員からお褒めの言葉(?)をいただき、また信金側の修習生が勝訴したので、めでたしめでたしでした。
しかし、模擬裁判とわかっていても、証言台に座って裁判官に見下ろされただけで、予想外にも緊張し、初めの3分はガチガチでした。普段、証人が緊張するのは単に裁判になれていないからだと思っていましたが、この法廷のど真ん中にあって、誰からも助けを得られない孤独な証言台という場所自体に、相当なプレッシャーがあるのだなあと改めて実感しました。