本日は、司法修習生の民事模擬裁判の模擬弁論準備に立ち会ってきました。
模擬裁判というと、証人尋問がメインでしたが、前修習委員長の発案で、争点整理を目的とした模擬弁論準備を行うことにしたのです。
これは確かに効果的で、漠然と証人尋問に突入すると、争点の意識のないままわけのわからん証人尋問で終わってしまう危険のある事件について、争点の共有が図れることになります。
本日の手続きでは、発案者の前委員長自ら裁判長役を買っていただき、熱意のあまり、原告方に加担しすぎではないか?という疑念が出るほど積極的に訴訟指揮を行っていました。
しかしそれでは収まらないのが当事者(模擬裁判ではありますが、すっかり当事者気分)。見るに見かねた被告本人役の弁護士が、なんとタイムアウトを要求して、被告代理人役の修習生たちを裏手に連れて行き「裁判長の言いなりになってると負けちゃうよ!!」と入れ知恵。
戻ってきた修習生たちがやおら求釈明の申立を乱発して原告代理人役を混乱させ、今度は原告代理人役の修習生たちが悲鳴を上げてタイムアウトを要求。
面白くはありましたが、予定の時間をとっくに過ぎてしまい、被告代理人顧問のはずの私が修習生を見捨てて途中で退出しなければならない結末になってしまいました(苦笑)。