つい先ほど朝日新聞の記事で見ただけで、詳しいことは知りませんが………「日本弁護士連合会が自民党代議士の保岡興治氏の政治資金パーティーの券を買っていた」と判明し、会員の政治的信条の自由と絡んで問題になっているそうです。
確かに司法改革の流れが始まってからの日弁連執行部は、熱に浮かされたように政界、官界にすり寄りロビー活動の鬼となっていた感があります。
その中でも自民党の保岡議員は、タカ派的信条はともかく貴重な「法務族」議員として、格好のロビー活動の対象とされたのでしょう。
こうした活動が一定の成果を上げたのは否定しません。しかしながら、日弁連名義でパーティ券を買うのはどう考えてもやりすぎでしょう。我々の会費ですよ。強制加入団体が会費を政治活動に使うとは、憲法上問題があるというのが日弁連の立場ではなかったのではないですかね。やりたきゃてめえの金でやりなさいな>日弁連官僚諸君。
日頃、司法書士会や行政書士会が自民党に巨額の献金をしているのを批判的に見ていたはずの日弁連としてはかなりお手つきで、国民の信頼を失ったことは否めないでしょう。政治家に媚びを売っても国民から幻滅されては司法改革も成り立つかどうか。
マスコミからの取材に対して、まるで企業の広報部のように「社会的儀礼の範囲内で」などと冴えない言い訳をしているあたり、何だかなあ、と哀しくなってしまった一会員でした。
*この日誌は当初「パーティ券」という題名でしたが、わかりやすくするため改題しました。