本年度司法書士試験択一式問題に出題ミスがあったことを法務省が認めたそうです。
試験たるもの、人間の作る問題なので、出題ミスがゼロにはならないでしょう。問題なのは、今年初めて正解が発表されることになったので、初めて公式に「出題ミス」が確認された、ということです。
つまり、これまでは、正解が発表されないため、ミスがあるかもわからない、出題ミスが見逃されてそのために不合格になったかも知れない人が何人いるかどうかもわからない、ということです。
これは、司法試験も同じで、司法試験の場合、これまでは試験問題すら公式には発表されない(問題用紙は回収されてしまう)状態でした。択一式の過去問題は、予備校の血のにじむ(?)ような努力の末に「再現」されたものだったのです(司法書士試験も同じかも知れませんが、よく知りませんので)。
問題すら公式にはわかりませんので、再現された問題が、正解のない問題じゃないかという「?」なものであっても、法務省は当然知らん顔です。
情報公開の時代になり、ようやく出題ミスが指摘できる世の中になったことを喜びつつ、どうしてこれがもっと早く実現できなかったのかなあ、と思わずに入られません。