本日は朝から、午後2時に弁論準備手続が入っている事件のための打ち合わせに追われました。
この事件、前回は8月の末に期日が入っており、その際に相手方の主張に対する当方の反論を提出する予定だったのですが、無事打ち合わせも終わり、準備書面(裁判の当事者の主張を書いた書面)の案も作成して依頼者に送っておいたのに、期日の3日前になって突然「よく調べたら違う証拠が出てきた」と依頼者が言い出してしまった事件です。おかげで前回の期日は不十分な書面しか出せず、裁判官に謝ってもう1回期日を入れてもらったのでした。
今度こそ、完全な形での主張を展開しなければならないはずですが、先週に打ち合わせを入れておいたら、その日が例の台風で大変な日で、電車が止まって依頼者が来れずに延期。
もう私のスケジュール上、今日の午前中しか日程が入らず、2時間で打ち合わせをしてその場で準備書面を作成するという突貫工事でした。
本日は3時からも、もう一つの事件が入っておりましたが、こちらも今回当方の主張の順番でしたが、準備が遅れに遅れて準備書面が最終的に提出できたのは昨日。裁判官に「もう少し早く提出してくれれば、本日もっと中身の話ができたのですが」と嫌みを言われてしまいました。
確かにそのとおりですが、この件はちゃんと余裕を持って打ち合わせの日程を指定しておいたのに、依頼者がすっかり忘れていて、やはり打ち合わせが延びちゃったのですよ。
おまけに8月下旬から9月半ばまでの時期は、裁判所の夏休み明けと言うこともあって、裁判の期日が殺到し、弁護士のスケジュールも多忙を極めているので、一度打ち合わせの予定が流れると、なかなか入らないことが多いのです。
まあ、基本的に当事者の準備を待っているだけの受け身の裁判官はもどかしい思いをしているとは思います。でも、依頼者と準備をする代理人も大変なんですよねえ、これが。裁判官にはわかってもらえないだろうなあ。