先日、不毛な奈良出張の話をしましたが、近場であっても結構時間はかかる裁判所はあります。
首都圏でも下妻支部など交通の便の非常に悪い裁判所があるのですが、そこまで行かずとも、例えば八王子支部や千葉地裁でも結構1時間半程度の時間はかかってしまうため、新幹線で言えば仙台まで行けてしまうほどの時間をかけていることになります。
まあ、それでも内容がある裁判であれば文句も言いませんが、今日はひどかった。
もともと本日に和解が成立する見込みで、本日午後4時50分に和解期日を設定した事件だったのですが、ハードルが二つあり、第1のハードルは和解条件に相手方の会社の社内決裁が下りるかどうか、第2のハードルは当方の利害関係人が参加できるかどうかでした。前回時、相手方の社内決済のため当方の資料が必要だと言われたため、お盆前に資料を集めて送付しておきました。
1週間ほど前に相手方の代理人から電話があり「たぶん社内決裁できると思う」とのことだったのですが、その後待てど暮らせど「決裁が出た」という連絡はなし。業を煮やして相手方の代理人に連絡してみると「まだ会社から決裁が下りたという連絡がない」とのことでした。
そこで一昨日に裁判所に連絡して「期日を延期してくれないか」と言ったのですが、裁判所は「様子が分からないのでとにかく来てくれ」との一点張りで、やむなく行く羽目に。
そして本日相手方の代理人に法廷であったところ、「昨日会社に確認してみたら、担当者が「まだ書類が足りないので、決裁にあげてもいない」と言われた。うちの担当者から直接資料が足りない旨の連絡が来てないか」と言うのです。私のところにはなーんにも連絡など来てません。
これにはさすがに裁判官もおかんむりで、相手方代理人に「会社任せにせず、代理人からも連絡してやって下さい」と言っていましたが、もっと被害を受けたのは私です。「これこれの資料が足りない」と前もって連絡をもらっていれば、今日裁判所に行く必要などなかったのに………。