今日はお盆の真っ最中だというのに、我が事務所の弁護士3人が一堂に会して昼間から合宿状態でした。
とある上告提起事件について、上告理由を何とか書き上げなければならないのです。
しかしながら、控訴審の判決の読み方一つを巡っても、個々の思いこみがあったりしてなかなか議論がかみ合わず、さながら司法試験受験生の勉強会状態。
特に判決の理屈に微妙に絡む不当利得の理解の仕方を巡って、それぞれの弁護士が前提とする理論がかなり違っているため、この点について甲論乙駁している間に2時間くらい経ってしまいました。ああ、受験生時代にもっと民法を勉強しておけば良かった。
けれどもだんだん双方の議論が落ち着いてきて、再び控訴審の判決文の検討に入ると、全員の結論は一つ、「何だ、裁判官も思いこみで書いてるじゃないか!」。
総論の部分ではけっこういろいろな理屈付けをしているのですが、よくよく読むと各論での個々の結論と全く整合性がなく、ひどい場合は全く理由もなかったりする部分もあるのです。総論を書くのに疲れちゃったのかな?
というわけで、総論もさることながら、各論のあてはめを攻撃すべきだという結論では一致しましたが、さてさてどうなることやら。